「人的資本経営」という言葉が最近よく聞かれるようになりました。
これまで、人材は「人的資源（管理するもの）」と捉えられ、
人事部の仕事は、戦略的というより（経営戦略とのリンクが弱い）、
管理的な色合いが濃く残っていました。
「人的資本経営」とは、
企業が新たな価値を創出する上で、
人材を「資本（投資するもの）」と捉え、
人材の価値を最大化するという考え方です。
そして、同時に、政府は企業に対し、
財務情報以外に
人的資本の情報開示をルール化することを進めています。
どのような人材戦略の下、
どのような施策（人材に投資）をうって
どのような結果が出ているのか、
今後は数値で企業同士比較ができる状態になっていきます。
つまりは、投資家や求職者から、
将来の成長性という観点で、よりシビアに選ばれることになります。
「人手不足」「人材不足」を言い訳にせず、
環境変化に対応できる人材を育成し、
経営戦略実行につなげる企業が勝ち残ることになります。
一方、働く個人の視点から考えると、
環境変化を察知して、常に学び続けることが求められますし、
同時に自分軸（自分は何がしたいのか？何を大事に働きたいのか？）を
明確にして、自律的にキャリアを開発していくことが必要になります。
これからは、労働市場で自分の強みを活かしどんどん活躍できる人と
魅力のない会社で停滞する人と二極化が進むことになるでしょう。
これからは、
企業も働く個人も双方が変わり、
新たな関係性を創っていくことが求められます。
その間に立ち、双方の不安を最初の一歩へと
つなげるサポートができればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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