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自分の可能性を狭めていた「当たり前」

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前職の頃、会社には、
2年間のMBA国内留学制度(有給かつ授業料全額免除)があり、
人事部としてサポート業務を担当していました。
毎年、キレッキレの1名が選出されます。

当時(すごい昔ですが)、
女性がその選考に自ら手を挙げたり、
職場から推薦された例はありませんでした。

今振り返ると、私自身も
「経営を学ぶのは、男性のエリート社員」と、
心のどこかで思い込んでいたのだと思います。

担当から5年ほど経った頃、
独立していた私は、
その大学院の公開授業に参加する機会に恵まれました。

企業から選考・派遣された
キレッキレの大学院2年生たちとの授業です。
緊張した面持ちで教室に入り、驚きました。
学生の4割が女性だったのです。

主体的に学び、活き活きと議論を交わす女性たちがこんなにいる。
かなりのカルチャーショックでした。
「当たり前」だと思っていたことが、
知らないうちに自分の可能性を狭めていた—それに気づいた瞬間でした。

先日、エスエス製薬と森永製菓が、
女性従業員のキャリア支援のために
企業の枠を越えたクロスメンタリングプログラムを始めた
というニュースを目にしました。

異なる会社のメンターと対話することで、
「自社の当たり前」の外にある
可能性に触れる機会をつくる取り組みです。
素晴らしいと思いました。
そして、大変さの陰に隠れている管理職の面白さにも
たくさん触れてほしいと思いました。

森永製菓の調査では、入社10年目前後を境に、
女性が管理職昇進を諦める割合が増えるそうです。
おそらくそこにも、
私と同じような「無意識の囚われや諦め」があるのではないでしょうか。

ただ、視野が広がり、本人が「挑戦したい」と思えるようになっても、
それだけでは変わらないとも思うのです。

リーダー経験を段階的に積む機会が少ない。
ライフイベントを契機に、重要な仕事や教育機会に男女差が生じる。
長時間労働が評価の前提になっている。
昇進の要件が曖昧なまま運用されている。

こうした組織側の状態ならば、
本人の意欲だけでは活躍は進みません。

女性は男性に比べて、「経験の少なさ」が
キャリアの障害になっているとも言われます。
挑戦意欲。そして、実際に機会を与えること。
この両輪が揃って初めて動き出すのだと思います。
そして、「当たり前」を更新していくのだと思います。

貴社のバランスはいかがですか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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