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人材育成

お坊さんAI「ブッダボット」に見るテクノロジーとリアル

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京都大学等の研究グループが
悩みや社会の課題に対し仏教的な観点から助言をしてくれる
AI「ブッダボット」を開発したそうです。
最古の仏教の経典をAIに学習させ、
現時点では質問に対し、108通りの文章で回答可能!

日本の仏教は葬式や観光での関わりが主流。
形骸化が進みかねない現状への危機感が開発のきっかけとなったそうです。

実は、私もYoutubeでお坊さんのお話を聴くのが好きです。
普段お坊さんのお話を直接聴くなんてことはできないので、
Youtubeを通してが初めての経験。
仏教に基づいた物事の考え方に気づきを得たり、
なんともいえない落ち着いた語り口と声に
心が落ち着きます。

大愚和尚の一問一答
https://www.youtube.com/channel/UC4arQnli3ffEuCSrSgAD_Ug

今回のAI「ブッダボット」の活用は、僧侶の仕事を奪うのではなく、
開発の狙い通りに、
一般市民にとっての仏教への間口を広げるものに
なるのではないかと私も感じました。

仏教の教え自体は、閉塞感漂う現代には
非常にプラスとなるものですし、
自分の今の悩みや課題への回答に触れ、
「仏教を知ること」への一歩につながれば、
更なる学びへの動機づけとなっていくはず。

もっと知るにはどこに行ったらいいのか?
日常で実践するにはどこに行ったらいいのか?
という好奇心から主体的な学びが始まり、
お寺(リアル)で出会った説法や座禅、写経などの体験は
AIやYoutubeとは比べものにならない
身体感覚を通した深い気づきがあるのではないでしょうか。

人材育成においても同じことが言えます。
まずは、動画やEラーニングで
手軽に効率よく基礎知識を得て、
土台を作った後に、リアルで学び合う。

リアルでのメリットは「体験を通した実践的な学び」。
基礎知識を土台にやってみたけれど、
うまくできずにショックがあるかもしれないし、
他の受講者のうまいやり方を見て気づくこともあるかもしれません。
また、他参加者や講師からのフィードバックは
体験後は特に身に染みるものです。
そのようなプロセスを通して当事者意識が高まります。

『テクノロジー=リアルの代替』ではありません。
それぞれの優れたところがあり、役割を分担すれば
目的を相乗効果で更に効果的に手に入れることができます。

新型コロナの流行で、人材育成の手法は
あっという間にテクノロジー頼りになりましたが、
もっと深く深く本質を追求していきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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