
今秋ハマっていたドラマ、
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が最終回を迎えました。
竹内涼真さんと夏帆さんのダブル主演のコメディなのですが、
笑って見ているはずが、ふとした瞬間に
「価値観のアップデート」について考えさせられる
不思議に深い作品でした。
古い価値観をそのまま他者にぶつけてしまう主人公の勝男(竹内涼真さん)。
悪気はないのに誰かを傷つけてしまう・・・
そんな、よくいる人でもあります。
ところが勝男は、第1話での失恋をきっかけに
涙ながらに「変わりたい」と決意し、
周囲を巻き込みながら成長していきます。
清々しくて、ちょっとズッコケで、
気がつけば応援したくなるキャラクターに変わっていきます。
勝男の成長スピードを支えているのは、
一言で言うと「素直さ」。
彼はこんなシンプルなプロセスを、
驚くほど誠実に繰り返しているのです。
① 経験してみる
② 相手の気持ちや状況を想像する
③ 自分の言動を振り返る
このプロセスが、勝男の価値観を少しずつアップデートし、
言動を変えていくのです。
ところで、先日、ある企業様で
管理職と部下の皆さんを対象にした
「ハラスメント研修」 を実施しました。
この企業様、とても素晴らしいと感じたのは、
管理職と部下が一緒に学ぶ機会をつくられたこと。
同じ職場で働いていても、
管理職と部下、見えている景色はまったく違います。
人はどうしても、
「自分の価値観=正解」と思い込みがちです。
でも、その「正解」は、
相手にとっては「正解じゃない」かもしれない。
ここに気づくことこそが、成長の第一歩なのです。
勝男は失恋で気づきのスイッチが入りましたが、
職場ではそんなドラマチックな展開は
なかなか起こりません。
ですが、トラブルになって
初めて気づくのは避けたい展開です。
だからこそ、研修では
気づきのスイッチとなる
「きっかけ」づくりを大切にしています。
そして、法律に照らして
アウト・セーフを判断するだけでなく、
「これからどんな職場をつくりたいのか」を
立場を超えて一緒に考えること。
それこそがこの研修の本質的な目的です。
実際にどんな「気づき」が生まれたのか、
ご受講者の声をいくつかご紹介します。
・自分が加害者にも被害者にもなる可能性があり、
当事者意識を持つことが大事。
・業務上必要かつ相当な範囲について、
再度ライン引きを考えるきっかけになった。
・ハラスメントの基準は平均的な労働者の感じ方であるということは、
年々自分もその平均から外れやすくなるということなので、
対話を通じて感性もできる限り更新して行きたい。
・会社全体で、空気を変えていかなければと思った。
・講師の体験やトピックスを交え、
素晴らしいファシリテーションでした。
貴社では、どんな「気づき」から、
より良い職場づくりを進めていきますか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。