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ビジネス思考

どちらの世界観からコロナ禍を観るか

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先日、ご縁をいただきましたHさんから、
お勧めいただいた本「利休にたずねよ(山本兼一著)」。

時代背景の違いや男性目線描かれた小説のため、
共感できない部分もありましたが、
千利休の美に対する飽くなき追求と執着を創り出した
人生観・生き方(綺麗事だけでなく)が
当時の時代背景と人間関係の中で丁寧に描かれています。
日常生活から別世界に行ったような感覚になりました。

さて、茶の湯と言えば、「わびさび」という日本独特の美意識。
「わびさび」のもとになっている考え方が、
あらゆるものは絶えず変化し、
元のまま留まることがないという考え方『無常観』でしょう。

つい数日前まで、蝉の声ばかりだったのに、
今ではすっかり虫の声。
桜の花も1年で1週間ほど。美しく散っていきます。
変化していく故の美しさや趣。

気候や風土から生まれるその国や地域の
独自の世界観の違いは確かに存在し、興味深いものです。

その一方で、最近のアフガニスタンの情勢を
テレビで見るにつけ、
子供は無事に学校から帰ってくるもの。
明日も私は元気に働いているもの。
という安全で平穏な日々がこの先もずっと続く世界観で
生きている自分にふと気づくことがあります。
生まれた時から平和な日本に住む故の世界観。

新型コロナウィルスの感染流行が1年半以上続いている事実。
その事実をどのような世界観から観る(Observe)かで
それぞれの意思決定は変わってきます。

あらゆるものは絶えず変化していく。
コロナ禍はこれからの時代の大きな変化のきっかけであり、
コロナ前の元の状態には戻らない。

コロナ禍はイレギュラー。
過ぎるのを待てば、また元の状態に戻る日がじきに来る。
それまで辛抱。

そして、戦略や行動に違いが出てきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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