初めてのことを教えてもらった時、
「わからないことがわからない」という感覚になります。
すごいスピードで変化している昨今、
私も新たな概念や価値観に触れたり、
新たなデジタルツールの使い方を教えてもらったり、
初めてのことに遭遇することがとても多くあります。
そんな時、教えてくださった方から
「質問ありますか?」と問いかけられても
「へぇ~、そういうものなのか・・・」で頭の中が一杯。
何がわからないのかがわからない状態。
質問が出てきません。
子供の学びと異なり、成人の学びは
自分の中にある既知の知識や経験と結びつかない限りは
新たなことを理解できない特徴を持っています。
だから、一定の知識や経験が蓄積されるまでは、
「ここがわからなくて、困った!」
「ここがわからなくて、うまくいかない!」という
感覚を得られません。
その一方で職場では、
「わからなかったら、遠慮なく質問してね。」と
新入社員や異動してきたばかりの人に対して
声をかけることが普通にあります。
その上、仕事が進んでいなかったり、ミスが発生すると
「なんで、わからないことを質問して来ないんだ!」と
なってしまったり。
終いには、
「俺達の若い頃はわからないことは自ら訊いていた」とか
ジェネレーションギャップのせいにしてしまう場面も多々あり…。
「わからないことがわからない」とは言えない側と
「わからないことは何でも質問して」と求める側。
双方の認識には大きなギャップがあります。
まずは、双方の認識に大きなギャップがあることを
念頭に置きながら、コミュニケーションや指導方法を
工夫する必要があります。
また、直接顔を合わせられないリモートワーク下の昨今では、
ますます「質問しづらい環境」にもなっています。
お互いに待っていても、認識のギャップは埋められません。
コロナ禍の今、指導する側ももう一度、今までのやり方を振り返り、
見直しをするよいチャンスなのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。